地震・雷・火事・おやじの「おやじ」とは?
2010.05.12 Wednesday | category:天文・気象関係
2010-05-12 TBSラジオ・日本全国8時です。ゲスト:森田正光さん(mp3)より
寒い日が続いていますが,気象庁からは,5/17・18〜に高温になるとの早期警戒情報がだされているそうです。
さて,本日のテーマ。
「地震・雷・火事・親父」ということばがあります。怖いものを並べたものですが,最後の「おやじ」だけが異質なものです。
実はこの「おやじ」,もとは「大山嵐(おおやまじ)」という台風を表す言葉だったものが,いつの間にか「親父(おやじ)」に差し替えられて今に伝わっているものだと言われています。
ところがこれについて,誤りでは?という異論があるそうです。
寒い日が続いていますが,気象庁からは,5/17・18〜に高温になるとの早期警戒情報がだされているそうです。
さて,本日のテーマ。
「地震・雷・火事・親父」ということばがあります。怖いものを並べたものですが,最後の「おやじ」だけが異質なものです。
実はこの「おやじ」,もとは「大山嵐(おおやまじ)」という台風を表す言葉だったものが,いつの間にか「親父(おやじ)」に差し替えられて今に伝わっているものだと言われています。
ところがこれについて,誤りでは?という異論があるそうです。
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→ 第23話 「おお地震」か「だい地震」か(再)そして、地震雷火事おやじ
上記サイトによれば,「大やまじ」という言葉を辞書などでずいぶん探したそうですが,見当たらないそうなのです。
また「地震雷火事おやじ」という慣用句は,最後の「おやじ」がオチというかキモで成り立つのであって,それが「大やまじ=台風」と単なる災害の羅列では意味が不明・との分析もされています。
確かに「大水(洪水)」や「日照り」など「飢饉」など深刻な災害なら他にもたくさんあり,上記4種だけを選択するのは不自然です。
さらに,江戸時代のかわら版にはすでに「地震・雷・火事・親父」という記述も確認されているそう。
したがって,おやじ=大やまじ説はガセでは?という事なのです。
実は私も「大やまじ」説には前から違和感がありました。文字数から考えて,
「じしんかみなり かじおやじ」
なら7・5調ですが,
「じしんかみなり かじおおやまじ」
では字余り過ぎて,なんとも語調が悪い。「かじやまじ」にするのならまだしも,わざわざ「大やまじ」を使うのは不自然です。あるいは「むべ山風を嵐と言うらん」と平安の昔から言われてるくらいですから,「かじあらし」などにするのが自然ではないでしょうか。
なお「大やまじ」説が,はじめて紹介された書籍を調べると,なんと!森田正光さん著の「雨風博士の遠めがね―お天気不思議ものがたり」(新潮社 1977)にたどり着くのだそうです。
ということは,責任の矛先は森田さんに向くわけです。森田さんの弁解?によれば,むかし気象庁などの大先輩の何人もが「大やまじ」説を口にされてるのを聞いた記憶があり,件の書籍で書くに当たって書籍で調べた所,明確な根拠は見つからなかったので「こういう説もある」と断定はしなかったそうです。
それが,テレビのクイズ番組などマスコミであっという間に広まり,いつの間にか通説として現在定着してしまった・というのが実態のようです。だいたいマスコミで広まった時期も2000年以降だそうで,このあたり符合しています。
しかしながら,民俗学ではかつて「おやじ=やまじ」という議論もあったにはあったそうです。
が,とりあえず「大やまじ」説を通説にするのはやめようと,森田さん自身はおっしゃってました。ここまできて覆すのはかなり難しいとは思いますが・・・
→ 第23話 「おお地震」か「だい地震」か(再)そして、地震雷火事おやじ
上記サイトによれば,「大やまじ」という言葉を辞書などでずいぶん探したそうですが,見当たらないそうなのです。
また「地震雷火事おやじ」という慣用句は,最後の「おやじ」がオチというかキモで成り立つのであって,それが「大やまじ=台風」と単なる災害の羅列では意味が不明・との分析もされています。
確かに「大水(洪水)」や「日照り」など「飢饉」など深刻な災害なら他にもたくさんあり,上記4種だけを選択するのは不自然です。
さらに,江戸時代のかわら版にはすでに「地震・雷・火事・親父」という記述も確認されているそう。
したがって,おやじ=大やまじ説はガセでは?という事なのです。
実は私も「大やまじ」説には前から違和感がありました。文字数から考えて,
「じしんかみなり かじおやじ」
なら7・5調ですが,
「じしんかみなり かじおおやまじ」
では字余り過ぎて,なんとも語調が悪い。「かじやまじ」にするのならまだしも,わざわざ「大やまじ」を使うのは不自然です。あるいは「むべ山風を嵐と言うらん」と平安の昔から言われてるくらいですから,「かじあらし」などにするのが自然ではないでしょうか。
なお「大やまじ」説が,はじめて紹介された書籍を調べると,なんと!森田正光さん著の「雨風博士の遠めがね―お天気不思議ものがたり」(新潮社 1977)にたどり着くのだそうです。
ということは,責任の矛先は森田さんに向くわけです。森田さんの弁解?によれば,むかし気象庁などの大先輩の何人もが「大やまじ」説を口にされてるのを聞いた記憶があり,件の書籍で書くに当たって書籍で調べた所,明確な根拠は見つからなかったので「こういう説もある」と断定はしなかったそうです。
それが,テレビのクイズ番組などマスコミであっという間に広まり,いつの間にか通説として現在定着してしまった・というのが実態のようです。だいたいマスコミで広まった時期も2000年以降だそうで,このあたり符合しています。
しかしながら,民俗学ではかつて「おやじ=やまじ」という議論もあったにはあったそうです。
が,とりあえず「大やまじ」説を通説にするのはやめようと,森田さん自身はおっしゃってました。ここまできて覆すのはかなり難しいとは思いますが・・・
Comment
> ジェイ・アール北海道バスの悪夢さん
コメントありがとうございます。強風被害でいえば、台風ももちろんですが、春先の爆弾低気圧も怖いですね。台風と限定するより、嵐と広く取った方が良さそうです。
コメントありがとうございます。強風被害でいえば、台風ももちろんですが、春先の爆弾低気圧も怖いですね。台風と限定するより、嵐と広く取った方が良さそうです。
Posted by: Hyaru |at: 2014/05/18 8:34 AM
「地震・雷・火事・嵐」の方が適切なのでは?
Posted by: ジェイ・アール北海道バスの悪夢 |at: 2014/05/17 10:51 AM
あああさん、コメントありがとうございます。
絵が描かれた安政というと、江戸時代も後期ですが、ここまでくれば無理に「大やまじ」説を持ってこなくても良さそうですね。
それにしても、おやじの姿がコミカルであまり怖そうじゃないです。
情報提供ありがとうございました。
絵が描かれた安政というと、江戸時代も後期ですが、ここまでくれば無理に「大やまじ」説を持ってこなくても良さそうですね。
それにしても、おやじの姿がコミカルであまり怖そうじゃないです。
情報提供ありがとうございました。
Posted by: Hyaru |at: 2012/10/24 6:53 AM
1855年(安政2年)に書かれた地震・雷・火事・親父の絵が残っていますね。
http://www.komonjyo.net/jisinken.html
江戸時代にはすでにこの4つで確定していたようです。
http://www.komonjyo.net/jisinken.html
江戸時代にはすでにこの4つで確定していたようです。
Posted by: あああ |at: 2012/10/23 11:57 PM
ほるんさん>
地温がなかなか20℃まで上がりませんね〜。室内の植木鉢もだめですし,露地もマルチしていてもだめみたいです。
西洋アサガオとバジルの種まきがなかなかできません。。。
地温がなかなか20℃まで上がりませんね〜。室内の植木鉢もだめですし,露地もマルチしていてもだめみたいです。
西洋アサガオとバジルの種まきがなかなかできません。。。
Posted by: Hyaru |at: 2010/05/13 6:16 PM
私の実父は亭主関白!堅実!なこわ〜い存在だったので、この文句はぴったり!!と子供のころから思っていました。
気象庁、近年は結構あたること多くなった!(と私は思う)ので、
来週はじめ、気をつけなくちゃ!!
取り合えず、今やってる成長の実験はしくじれない!!!
気象庁、近年は結構あたること多くなった!(と私は思う)ので、
来週はじめ、気をつけなくちゃ!!
取り合えず、今やってる成長の実験はしくじれない!!!
Posted by: ほるん |at: 2010/05/13 2:37 PM
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