ブブゼラのナゾ
2010.06.16 Wednesday | category:その他面白そうな事
![]() ブブゼラ!サッカー南アフリカFIFAワールドカップ応援グッズ!会場での使用OK!南アフリカ版チア... 価格:1,280円(税込、送料別) |
間の抜けた大音響が,非常に不評のようです。
先日,対カメルーン戦を見ていてふと,ブブゼラから出る音がみな一定の音程なのに気づきました。
どういう構造の楽器か知らないけど,どうやって調律して出荷しているのでしょう?
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
そんな高そうなものでも無いし,実物を見るのが一番と楽天を探した所,軒並み売切れです。。。
それではというのでネットで情報を探してみた所,実際に入手された方のレポートがありました。
→ ブブゼラ
ブブゼラ2
ブブゼラ3 /いずれも,ブログ・毎日が舞台より
レポートによれば,どうやらトランペットやホルンあるいはホラ貝などのいわゆる「ラッパ」のようです。唇を震わせた音を管で共鳴する仕組み。
とすれば,ラッパの全長で音程を決める事ができます。ただ,こういうラッパの場合,強く吹くと1オクターブ上の音など倍音という別の音が出る可能性があります。テレビで見てる限りその倍音は聞こえてきません。ナゾ。
さらに,そのレポートではA(=ラ)の音が出たと書かれていますが,テレビから聞こえる音は半音高いB♭(=シ♭=233[Hz])に近い音です。この差はなぜ? 高地なので音程が変わってしまうのか?
(ブブゼラの全長は70cm(0.7m)くらいのようです。これを開管として共鳴周波数を計算すると,
f=V/(2×l) {f[Hz]:周波数,V[m/s]:音速,l[m]} より
f=340/(2×0.7)
で,242.86[Hz]。
実際には,管の長さは長めに働き(開口端補正),管の形状で音程は変わるので,計算で
求めた周波数は目安です)
下のYoutubeを見ると,ブブゼラがラッパの一種である事が良くわかります。
●南アフリカ流・ブブゼラの吹き方
下のYoutubeは,うるさいブブゼラの音を消す方法について述べています。それによれば233[Hz]の音をカットする・となっているので,これを信用すれば,むしろB♭をブブゼラ本来の基音であると考えるべきかもしれません。
●How to silence the vuvuzela
また,高地ならば空気が薄く軽くなるので,ヘリウムボイスの原理で音が高くなるかも?とも思いましたが,実際には,変化しないそうです。
→ 気圧でピッチは変わるの? / CAL-クラリネット総合研究所
あと,なぜ倍音が出ていないか?ですが,管が比較的短めで円錐形だからではないかと思います。空気の通り道に抵抗が少ないと倍音が出にくくなります。(これは推測で,そのうち実験で確かめてみようと思います)
Comment
ほるんさん>
調べてみると,サッカー界ではすでにうるさすぎる応援具として有名(問題?)だったようです。
構造は簡単ですが,科学的に見るといろいろ突っ込みどころがあるようです。
調べてみると,サッカー界ではすでにうるさすぎる応援具として有名(問題?)だったようです。
構造は簡単ですが,科学的に見るといろいろ突っ込みどころがあるようです。
Posted by: Hyaru |at: 2010/06/16 11:59 PM
当地方朝刊にも、今日、この楽器、話題として取り上げられていました。
私は、TVは聞いているだけ!ということが多いので、最近のサッカーの試合ニュースから聞こえてくる「ぶー」といううるさい音の正体が分かって、疑問すっきりしたばかりでした。
あそこで開催されなかったら、まったく取り上げられなかった民族楽器でしょうね〜・・・・・
たしか何年生かの音楽の教科書に、民族楽器が取り上げられていたように思います。今、あそこを学習したら盛り上がるだろうな〜・・・^^
私は、TVは聞いているだけ!ということが多いので、最近のサッカーの試合ニュースから聞こえてくる「ぶー」といううるさい音の正体が分かって、疑問すっきりしたばかりでした。
あそこで開催されなかったら、まったく取り上げられなかった民族楽器でしょうね〜・・・・・
たしか何年生かの音楽の教科書に、民族楽器が取り上げられていたように思います。今、あそこを学習したら盛り上がるだろうな〜・・・^^
Posted by: ほるん |at: 2010/06/16 10:57 AM
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